今回、14年間使って来たドコモからMNP転出をし、格安SIM(MVNO)に転入する事にしましたが、このタイミングになってDMM mobileにMNP転入できないという事が判明したのです。
実際にMNPに踏み切ったのは2016年2月になってからですが、2015年9月から何となくMNPの予定を立てていました。
格安SIM(MVNO)は月額の利用料が圧倒的に安い事でかなり注目されていましたが、一方で、価格は安くて魅力的な反面データ通信速度が遅いといったデメリットも同時に耳にしていましたので、実際に自分自身の生活圏内において、快適に使うことが出来るのかを、試しに契約をして使ってみることにしました。
色々調べて悩んだ結果、試しに使うことにしたのがDMM mobileでした。そんなDMM mobileとの出会いからMNPでの失敗談までを振り返って見たいと思います。
初めての格安SIMはDMM mobile(2015/9契約)

MVNO各社に対し最安値対抗を仕掛けて来た事で注目を浴びたMVNOです。
IIJmioと同じく、バーストモードを搭載しており、実際に他の方々がブログなどで通信速度のテストなどをされている結果を見ても、高速かつ非常に安定しているように見受けられました。
それなら試しに契約してみて、実際に満足行くものであればMNPでドコモから転入しよう!そう思ってDMM mobileと契約して手元にSIMカードが届いたのは、iPhone6sのSIMフリーの発売日の少し前の事。
データ通信SIMであれば、最低利用期間無しの為、解約金無しでいつでも解約可能でしたが、私は音声通話付きのプランにしました。
試しに使うだけなら電話番号までは要らないのでは?
最初はそう思ってデータプランにしようかと思っていましたが、電話は掛けるよりも受ける事のほうが多かったため、メインのドコモに掛かってきた電話を格安SIMに転送して受ける事で、常時2台持ちの時間は減らせるのでは無いかと考えました。
わざわざ音声通話付きプランにしなくても「050アプリ」を使えば上記で言う環境を無料で構築出来るのですが、050アプリを使っていた時にハウリングや音声の遅延で会話がまるで成り立たない事を経験していたため、やはり音声通話が出来るSIMの方が安心という事から音声通話付きプランを選択しました。
DMM mobileは音声通話付きプランでも安いので、余りにも利用に耐えれない程度だった場合、1年間経過後に他のMVNOに転出するなり解約すれば良いと安易に考えていました。
ところが、この素人丸出しの選択が今回MNPをする際の障壁になるとは、この時は予想だにしなかったのです。
DMM mobileを選んだ理由とは
少しでも自分自身のニーズに合うMVNOと契約したいと思って、かなり色々と調べました。その結果、DMM mobileが一番しっくり来たのです。
私の中でメリットを感じた所をご紹介します。(後から気付いてメリットでは無くなったものもありますが・・・)
- バーストモード搭載
低速モード利用時において、Webブラウジングをする際に最初の数秒だけ速度制限無しで通信をしてくれる機能です。その為、契約容量を超過してしまった場合もそれほどストレスを感じる事無く使うことが出来そうだと思いました。(IIJmioにも搭載されています) - 余った容量は翌月に繰越出来る
これはなかなか嬉しいサービスです。私などは月々のデータ使用量にバラつきがあるので、少なくて済んだ月の分の容量を無駄にせず翌月に繰越出来るのは非常時ありがたいです。(繰越は翌月までです) - 節約モード切り替えアプリ
自分で節約モードを切り替えする事が出来ます。自宅に居る時や寝ている時、Webブラウジングしかしない場合など、節約モードにしておくことで、高速通信の利用量を抑えることが出来ます。(アプリだと手軽に切り替えれるのが便利です) - DMMポイントが貯まる
月額の利用料がDMMポイントとして還元されます。しかし後から気付いたのですが、ポイントの有効期限は付与された月の翌月1日までという短さ。毎月定期的にDMMで本や動画を購入している人に取っては嬉しい還元かも知れませんが、そうでない人にとっては全く得しないポイント制度です。 - 維持費が安い
これも理由の一つですが、安くても遅ければ意味がありませんので、そこまでプライオリティは高くありませんでした。当時のDMMは音声通話月プランやデータプランでMVNO最安値を競っていた時期でもあったので、価格はとにかく他と比べても安いのが印象的でした。 - 速度が安定しているというレビューが多い
MVNOを調べていると、LTE150Mbpsと書かれていても、実際には1Mbpsも出ないというようなレビューが多く見られました。格安SIMの速度は地域や時間によって日々変動するので、必ずしもそのレビューが自分と同じ結果になる訳ではありませんが、それでも悪い評価が少ないSIMにしたい・・・と思うのは自己満足なのですが、早いという声もあったので安心したのがポイントです。
メリットだけを列挙すると、これまた本当に素晴らしいのですがDMM mobileは、MNPをする時、家族でまとめてMNPをする時など、場合によってはMNP転入出来ないケースがあり、注意が必要だという事が今回わかりました。
DMM mobileへMNP転入できないケースがあった

この度、ドコモからMNP転入するために、予約番号の発行まで済ませ、後はSIMを手配する・・・その段階になった時に、まさかのMNP転入が出来ないという事実。。。
全ての理由はDMM mobile側の問題なのですが、同じ失敗をする人が他にいては気の毒なので、まとめておきたいと思います。
(ケース1)DMM mobileは1人1契約の制限がある
私の場合そもそもここから引っかかりました。
MNPで転入してくるという事はDMM mobileと新しく回線契約を結ぶという事になります。既にDMM mobileの音声通話付きプランを使っている状態でしたので、2つ目の回線契約は出来ません。
DMM mobileのヘルプページも確認すれば書いてありました。見落とし注意ですね。
<ケース1対策>解約して再契約すればMNP出来る?
1人1契約の問題があるのであれば、既存の回線契約を一度解約(※音声通話付きプランは1年未満で解約すると解約金が掛かります)してしまい、それから再度契約すれば1人1契約になるので行けるのではないか!と思いつきました。すぐさまサポートに確認しましたが、良い答えは返って来ませんでした。
結論から言うと既存契約を解約すればMNP転入が可能でした。
しかしDMM mobileでは決済処理の関係上、既存契約を解約(今回は2月末付)した場合、翌月(3/1~)の再契約は出来ず翌々月(つまり4/1~)にならないと再契約出来ないと言われました。
つまり・・・私が今回どうしてもDMM mobileにMNPで転入したい・・・となった場合、4/1以降にならないとMNP出来ないという事でした。
(ケース2)家族でまとめてMNP出来ない
DMM mobileにはシェアコースという最大3枚の音声通話SIMの間で、データ通信量を分け合えるというプランがあります。ドコモなどのキャリアが提供しているパケあえるのような物です。家族でまとめてこのシェアコースにMNP転入すれば、一気にコストダウン出来るのではないか!!と思うのですが、世の中そんなに甘くありません。
DMM mobileでは家族でまとめてシェアコースにMNPするという事は出来ません。
正確に言うならば、シェアコースにMNPで転入する事は出来ますが、MNPで転入できる回線は主となる1回線のみとなります(ケース1の制約がある為)
仮にMNPでシェアコースに転入した場合、主となる1回線のみは元の番号を引き継げますが、残り最大2枚の音声通話SIMは、新規の電話番号が発行される事になります。
<ケース2対策>名義を家族ごとに分ければ家族でMNP出来る?
ドコモの名義を(父→父、母、子)のように事前に変更したうえで、3つの名義でDMM mobileにMNP転入するのであれば可能です。しかし、シェアコースの選択は出来ず3回線がそれぞれが独立したプランとしてMNP転入する事になります。
そしてDMMアカウントは1アカウント1回線のため3アカウント作ることになります。シェアコースのウマ味は何一つ活かすことが出来ないのが現状です。(2016/2/17時点)
この2ケースに該当する人は、私以外にもいらっしゃると思います。
どうしてもDMM mobileじゃ無いといけない!!という特別な事情が無ければ、シェアコースにMNP出来るMVNOを探しても良いと思います。(IIJmioは行けたと思います)
ヘルプページを熟読しよう

今回はたまたま私はDMM mobileでハマりましたが、DMM mobileに限らず、他のMVNOでも十分有り得る話だと思います。大手のキャリア(MNO)の感覚で行くと、壁にぶち当たって身動きが取れなくなるというのを身をもって体験しました。
契約前にはヘルプページを確認し、自分がやりたい事が実現できるのか事前に確認を取りましょう。曖昧な記載しかされていないヘルプもありますので、どうしても分からなければサポートに問い合わせすれば回答を得られます。
今回、特に確認すべきだったDMM mobileのヘルプページへのリンクを貼っておきます。
まとめ
DMM mobileの回線品質には非常に満足して5ヶ月間使ってきたのに、残念な結果となってしまいました。
今回のような契約に関する制約はMVNOならではです。ただ大手キャリア(MNO)と違い、MVNOの音声通話付きプランは、1年間使えば解約金無し(手数料は掛かる)でMNPする事が出来ますので、一旦DMM mobile以外に転入しておき、1年後にDMM mobileの状況を見ながら別のMVNOにMNPするのを検討する事が出来ます。
そう言った意味ではまだ傷は浅かったと言えるでしょう。
MVNOを取り巻く環境は将来的に改善される可能性もゼロではありませんので、一年後に期待したいと思います。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。
もし宜しければ、Twitterのフォロー/facebookページのいいねを宜しくお願い致します。