初めての格安SIM!どうやってMVNOを選べば良いの?

ここ2~3年の間で格安SIMやMVNOという言葉を良く耳にするようになり、キャリアのような2年縛りもなく、維持費もキャリアと比べると非常に安くなるという事から脚光を浴びています。

特に2015年は製品ライフサイクルにおける格安SIM(MVNO)の成長期にあたると私は思っており、各社設備増強やMVNO内の競合相手に新しい料金プランを打ち出ししたりと魅力的な競争が繰り広げられています。
(衰退されても困りますが・・・)

2003~2007年頃のドコモ/KDDI/ソフトバンク(ボーダフォン)がしのぎを削っていた頃を彷彿させ、見ている側としては非常に楽しくもあります。

今はキャリア間の特徴もこれと言って無く、代わり映えしませんからね。

そんな中、ついに私も格安SIMを契約しました。MVNOデビューです。
(iPhone6sに合わせて契約済みだったのですが、まとめるのが遅くなりました・・・)

格安SIM?MVNO?って何?美味しいの?

blog-mvno-howto-gimon

格安SIMを提供しているMVNOですが、そもそも格安SIM?MVNOって?と疑問符が付く方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にまとめたいと思います。

MVNOとは

Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の頭文字を取って省略したものです。

私が頼りにしているウィキペディア先生曰く・・・

仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、Mobile Virtual Network Operator, MVNO)は、携帯電話やPHSなどの物理的な移動体回線網を自社では持たないで、実際に保有する他の事業者から借りて(再販を受けて)、自社ブランドで通信サービスを行う事業者のこと。

引用元:ウィキペディア(仮想移動体通信業者)

ハイ・・・聞き慣れない言葉が多く出てきて分かりづらいですね。

つまり仮想移動体通信事業者とは、自社で携帯電話やPHSのような音声通話回線やデータ通信回線のインフラを持たず、ドコモやKDDI、ソフトバンクと言った移動体通信事業者(MNO)が持つ音声通話回線/データ通信回線を間借りしながら、独自のサービスを展開する業者の事を指します。

イメージとしては、例えばドコモが持つ100%の回線インフラのうち、1%をMVNOに卸して使ってもらう。そのような感じです。

ザクッとメインどころの3キャリアを例に挙げましたが、MVNOにインフラを提供している移動体通信業者(MNO)は以下の4つです。(2015/10/6現在)

  • NTTドコモ
  • KDDI
  • Y!mobile(旧:イー・モバイル)
  • UQコミュニケーションズ

ソフトバンクは今のところMVNOにインフラ提供をしていませんが、MVNOの一つである日本通信がソフトバンク回線の試験を始めているというようなウワサを耳にしますので、ソフトバンクのMVNOが現れるのも時間の問題かも知れません。

格安SIMとは

前述したMVNOが提供している音声通話/データ通信のサービスを契約した時に発行されるSIMカードの事を指します。

キャリア(ドコモ/KDDI/ソフトバンク)と比べて、毎月の維持費が安価であるという所から、格安SIMと言われています。

MVNOの中にはSIMカードを発行しないところもありますので、MVNO=格安SIMではなくMVNO>格安SIMになります。(MVNOの方がより広い範囲を指します)

MVNOのSIMを使うには

当たり前ですがMVNOのSIMが使えるスマホ/携帯電話本体が必要です。

MVNOのインフラ提供元に合わせた端末もしくはSIMフリーの端末が必要になります。

つまりドコモ系MVNOの場合、ドコモのスマートフォン/携帯電話が、KDDI系のMVNOの場合、auのスマートフォン/携帯電話が必要です。

今使っている端末がSIMロック解除対象端末であれば、キャリアでSIMロック解除してもらうのも一つの手です。(有償になりますが、SIMフリー端末を買うよりは安価で済みます

結局MVNOって美味しいの?

美味いかどうか・・・これは人それぞれ考え方と感じ方が違うので一概に言えませんが、まずメリットとデメリットについて触れておきます。

このメリットとデメリットの見極めと言うか取捨選択がMVNOを使う一番の肝です。

メリット(大手3キャリアと比べて)
  • 毎月の維持費が安くなる
    電話をそれほどせず、基本的にデータ通信がメインという方にとっては恩恵がありますが、電話を毎日多く使う人の場合、一般的に20円/30秒の料金が発生しますので、キャリアが提供しているカケホーダイ/かけ放題のサービスの方が安価になる事もあります。
    自分で損益分岐点を計算する事をオススメします。
    楽天でんわのようなアプリを使うことで10円/30秒にする事も可能です。これはまた別の機会に紹介します。)
  • 契約の2年縛りが無くなる
    大手キャリアのような2年縛りは無くなります。
    MVNOはデータ通信専用回線の場合、最低利用期間を定めて居ないものが多く、1ヶ月だけ使って解約するという事も可能です。しかし音声通話回線付きの契約では半年~1年と言った最低利用期間を設けているところもあり、それよりも早く解約やMNPをする場合には手数料がとられる場合もあります。
    どれだけの期間使用するのかなど、事前に調べたうえで契約するようにしましょう。
デメリット
  • キャリア同等のカケホーダイ/かけ放題のプランは無い
    メリットと表裏一体になります。電話を多用する人にはデメリットになるでしょう。
  • データ通信の安定性が下がる(最大速度は出にくく、速度低下の影響を受けやすい)
    大手キャリアは朝の通勤時間帯や昼休み時、帰宅時間帯であっても安定した通信を行うことが出来ますが、MVNOの場合、あくまでもインフラの一部を借りている側に過ぎないため、利用者が一斉に通信を始めると、一人あたりが使える帯域が少なくなり、結果的に通信速度の低下が発生します。
    接続が不安定になるなどの報告も見られます。
  • キャリアメールが使え無い
    キャリアメールが無いと絶対困るという事はありませんが、幼稚園や小学校のママ友/PTA繋がりなどではキャリアメールが普及している事も少なくなく、Gmailからメールを送ると迷惑メールフィルタに引っかかってしまうという事態も発生します。
    そうなるとキャリアメールが無いという事がデメリットに直結します。

メリットを享受しやすい人からすれば間違いなく「美味しい」と言えますが、メリットが全く無い人からすれば全く意味のないものになります。

MNPする時にどのMVNOを選べば良いの?

blog-mvno-howto-nayami

これは迷題です。

慣れている方の中には、大手キャリアからMNP(Mobile Number Portability)でMVNOに転出をされる方もいらっしゃると思いますが、MVNOを選択するにあたり、注目する必要があるのは音声通話の品質・・・ではなく、データ通信の安定性/快適性になります。

MVNOは大手キャリアとは異なり、通信回線の一部を卸してもらい、その中で事業を展開していますので、サービスの利用者が増えれば増えるほど回線を圧迫することになる為、速度が低下する事になります。

特に大容量のデータ通信を多く使うユーザが集中した場合などは、ベストエフォートとの開きが大きくなり、LTE回線で最大150Mbps!と謳っているMVNOであっても、実際に通信をしてみると1Mbpsも出ない・・・というのも別に珍しい話ではありません。

ですが、MVNO各社も日々増加する利用者に対し、日々回線増強に努めていますので、状況は刻々と変化しています。

先月と比べて劇的に改善するMVNOもあれば、月が変わった途端に安定しなくなるMVNOもあります。

まさにMVNO市場は戦国時代と言えるでしょう。

ではそんな中でもどのように選んで行けば良いのか。

音声通話回線の場合

正直、それほど心配する必要はありません、ドコモ系MVNOであれば、ドコモの音声回線網が使えますし、KDDI系MVNOであれば、KDDIの音声回線網が使えますので、それぞれのキャリアがカバーしているエリアであれば、問題なく音声通話をする事が出来ます。

データ通信回線の場合

使うからにはやはり安定して通信が出来るMVNOを選択したいところ。

MVNOの速度比較を行ってくれているサイトは多くありますので、参考にされるのも一つの手だと思います。私もMVNOを選択する時に速度比較のサイトを参考にさせて頂きました。

ですが、速度を測定している場所は自分が契約しようとしている場所とは異なる為、あくまでもそのエリア(地域)における参考値に過ぎません。

つまり使ってみるまで結果は分からないと言う事です。

そんな時にどうすれば良いのか・・・

試しにMVNOが提供しているデータ通信専用SIMを契約します。

そのままですが、データ通信専用SIMを最低容量で契約して、それを使って何日間か運用してみます。

データ通信専用SIMの場合は、最低利用期間を設けられていないケースが多いため、1ヶ月だけ試しに使って即解約という事も可能です。ですので、数GBなどの大容量ではなく何百MB程度でも良いので、日常的にテスト可能な容量で契約します。
※私もテストのつもりで音声通話回線付きのSIMを契約したのですが、実は最低利用期間が1年で、より早く解約すると手数料が発生するという大事な内容を見落としていました。

皆様、私と同じ過ちをしないようにご注意下さい。。。

全部のMVNOを試すわけには行きませんので、比較サイトなどを参考にしながら、ここぞと思えるMVNOに絞って試してみるのが良いでしょう。

テスト用にSIMを契約する事で、実際に活動するエリアでどの程度使えるのかを体感する事が出来ます。今後安くなる維持費を考えれば最低価格で複数契約して即解約しても安いものです。

モバイルルーターをお持ちの方は、MVNOのデータSIMを入れてWi-Fi接続としてテスト運用する事が出来るのでSIMカードを抜き差しする必要も無くて楽だと思います。

MVNOは電波が悪いのか

それはありません。大手MNOの通信基盤をそのまま使用しているので電波は大手キャリアと全く同じです。

しかし、MVNOがインフラの一部を間借りしての運用であるという事から、接続が不安定になる場合があるというのが正解です。3GとLTEの境界線で上手く切り替わらずに圏外になる場合もあります。

その為、電波が悪いと思われがちなのです。

この通信の安定性はMVNOのSIMを使う端末によっても変わってきます。お手元にある端末でMVNOのSIMが使えるかどうかは事前にお調べする事をオススメします。

先人の方がかなり試しておられるので、ブログなどが見つかるかと思います。

あと注意点として、SIMフリー端末として売られている端末であれば”ほぼ”使用する事が出来るのですが、SIMフリーiPhoneの場合などは、機種(5s、6、6s)によってはKDDI系MVNOでテザリングが使えないなど、対応状況が変わります。
OSのバージョンも影響してきますので、都度MVNOのウェブサイトを見て、端末/OSの対応状況を確認しましょう。

まとめ

一昔と比べると、MVNOも種類も増えていますので選択肢も多くありますし、サポートも強化されて来ています。大手キャリアのようにリアル店舗を持つMVNOは少ないのでまだ玄人向けな感じはしますが、思い切ってチャレンジしてみるのも悪くありません。

ですが、MNPで転出する場合は特に、MVNOのメリットとデメリットを理解したうえでなければ、結局使いづらいものを選択しただけという事にもなりかねません。

  1. 大手キャリアの維持費>MVNOの維持費
  2. 大手キャリアのデータ回線品質>MVNOのデータ回線品質

この2つのトレードオフをが大切だと私は思いますので、この辺りをじっくり考えてみては如何でしょうか。(私が使用しているMVNOについてはまた別の記事でまとめたいと思います。)

最後までお読みいただき有難うございました。

 

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