Amazonのほしい物リストで住所がバレる?真相を徹底検証

SNSやブログで目にする『ほしい物リスト』とは、Amazonで取り扱われている商品をお気に入り登録のように簡単にリスト化する機能の事で、設定次第で誰もが閲覧可能になります。

この『ほしい物リスト』には、商品を代わりに購入しギフトとして送ることが出来る機能が備わっている事から、リストをTwitterなどの不特定多数向けのSNSで公開している方をちらほら見かけます。

「Amazon ほしい物」などでググれば、匿名かつ住所非公開で『ほしい物リスト』が公開出来るという内容や、公開したら良いことしか無かったというような内容の記事が検索上位に出てくる為、それらが後押ししているようにも思えます。

しかし本当にそんな事が可能なのでしょうか。公開した事によるリスクは無いのでしょうか。

今回、実際ほしい物リストを実際に公開して検証してみました。

Amazonの『ほしい物リスト』とは

冒頭で簡単に説明しましたが、Amazonの『ほしい物リスト』とは、Amazonの商品で気になるもの(買う予定のもの)を忘れないようにリスト化しておくブックマーク機能のようなものです。

作成したリストは、自分用に非公開にしておくことも出来ますし、全体に公開することも出来ます。もし全体に公開する設定にしていた場合、こちらからキーワード等で簡単に検索出来ます。

また、実際にほしい物リストを作成して公開すると下記のように見えます。
※丁度サンダルの靴底に穴が開いてしまい買い替えが必要だったので、当記事の検証も兼ねてほしい物リストに追加してみました。

『ほしい物リスト』を見た人は、その人の代わりに商品を購入する事が可能で、買った商品はギフトとして贈ることが出来ます。

私の個人的な見解としては、どちらかと言うと友達・知人・家族と言った普段から付き合いがあるような関係性を持っている人に対して公開するリストなのでは無いかと思います。

不特定多数に公開したところで、商品が送られてくる可能性は何とも言えませんし、果たしてAmazonはどういう使い方を想定しているのでしょうか。

ほしい物リストの正しい使い方(公式見解)

『ほしい物リスト』の正しい使い方が気になったので、Amazonコミュニティで質問してみました。その結果、お友だちやご家族にお客様がプレゼントとしてお受け取りになりたい商品を知らせることが前提の機能であると、Amazonより回答が送られて来ました。

つまりSNSやブログのような、不特定多数に対して公開する機能ではなく、あくまでも公開の対象はお友だちやご家族であるとのこと。

お友達登録の機能は一応ありますが、SNSのようにユーザー間で相互に繋がるお友だち登録ではなく、一方的に公開者のリストを友達として登録するというもので、どちらかと言うと単なる「お気に入り登録」のような感じです。

それに、メールや各種SNSのシェアボタンが配置されている事を考えると、お友だちや家族がどう・・・と言われても少々苦しい気がするのですが、Amazon曰く、名前や住所がバレても問題が無いような(むしろお互い知っているような)知り合い向けの機能だという事のようです。

ほしい物リスト設定のポイント

ほしい物リストの設定では、いくつかポイントとなる設定がありますので、抜粋してご説明します。

①リスト名&受取人

ほしい物リストを新規作成した時、デフォルトでは『●●さんのほしい物リスト』となっており、●●はAmazonのアカウント登録で入力しているアカウント所持者の実名になります。実名はちょっと・・・という場合は、ハンドルネームやブログサイト名などに変更する事で実名公開は回避出来ます。
また受取人に関しても、ほしい物リストの検索結果左側に表示される名称になりますので、ハンドルネームやブログサイト名などに変更する事で同様に実名公開を回避出来ます。

②公開/非公開の設定

リストを全体に公開するか公開しないかの設定です。公開する設定にすると、こちらの画面から誰でも見ることが出来るようになります。
非公開にすると、単なる自分自身の購入予定リストのような使い方になります。

③お届け先住所

まさに商品の受取人の住所であり、個人情報に直結するものになります。そのため登録の仕方によっては実名と住所がバレてしまう事になります。
ほしい物リストを『公開』する場合に一番大事な設定になります。

お届け先住所の設定について

お届け先の氏名(受取人名)で実名を公開しない方法についてググってみたところ、『氏名』をハンドルネームなどに変更すれば実名は公開されないので大丈夫とありました。(設定イメージは下記画像のとおりです)

試しに氏名に「日々記事」と設定した状態で、お届け先住所の選択まで進めて見たところ、受取人名は「日々記事」になっており、実名が公開されることはありませんでした。

そして、住所の詳細についても(プライバシー保護のため、お届け先はすべて表示できません)となっているため、住所の詳細がバレる事はありませんが、都道府県まではシッカリ表示されてしまいますので、その点注意が必要です。(下記画像のとおり)

しかし、お届け先の氏名(つまり受取人名)をハンドルネームなどにしてしまって大丈夫なのでしょうか。

お届け先の正しい設定(公式見解)

こちらも念のため、Amazonコミュニティで質問してみました。その結果、『ほしい物リスト』ページで設定したお届け先住所は配送業者も確認する住所となっているため、正しい住所ならびにお受け取りいただけるお名前でご登録していただきますようお願いいたします。お届けできない場合、当サイトの配送センターに返送されます。という回答がありました。

ごもっともですね。

過去私にあった出来事ですが、引っ越しをした際に、引越し後のマンションの集合ポストの表札に前の住人の表札が残ったままになっており、クロネコヤマトのメール便が届かなかった事があります。

その時クロネコヤマトに確認した内容によると、宅急便業者は、住所移転や郵便物転送の情報は持ち合わせて居ないため、表札などで宛先の照合を行い、一致していない場合はそのまま宛先不明として処理する場合もあるとの事でした。

つまり、ハンドルネーム等の仮名を受取人名に使った場合に、宅急便が配達されないリスクがある事になります。

④第三者の商品の出品の発送同意書

第三者の商品の出品の発送同意書とは、要するに出品している人が第三者より委託を受けて出品しているような場合に、出品している人ではなく第三者が商品の発送手配を行う場合、第三者に向けてお届け先の名前と住所を公開することに同意するかどうかのチェックになります。
このチェックの有無により購入出来る商品と購入出来ない商品が分かれて来ます。
ほしい物リストを『公開』する場合、お届け先住所に次いで大事な設定になります。

チェックのオン/オフによる違い

シンプルに言うと、チェックがオンの場合の方が、『ほしい物リスト』でギフト購入できる商品の種類は多くなります。

チェックをオンにすると、特定の商品に限って送り主に住所が公開されてしまいます。

チェックがオフの場合、第三者が配送手配をするような商品については、住所情報が第三者へ渡ることが無いので、下記画像のようなエラーが表示され、注文を続行することが出来なくなります。
送り主からすると、何が原因でエラーになっているのか、わからないようになっています。

この時にリスト公開者が取れる対応は以下の2つです。

  1. 第三者の商品の出品の発送同意書のチェックをオンにする(リスク有り)
  2. 該当の商品を諦める(チェックはオフのまま)

代替え商品もなく、どうしてもそのショップでしか買うことが出来ないというような特殊な事情でもない限り、私は「2」をおすすめします。

住所はどこまで公開されるのか

実際に、『ほしい物リスト』を購入する立場から見た時、どこまでリスト公開者の情報がバレてしまうのか、注文の手順に沿って確認して行きたいと思います。

  1. ほしい物リスト
    ここでは、ほしい物リストの設定にある受取人名と、ほしい物リストの名称が表示されます。何れも実名でアカウント登録をしている場合、実名がデフォルト表示されますので要注意です。
  2. カートに入れる
    カートへ商品を追加した時、その商品がギフト対象商品だった場合、『ギフトの設定』というチェックボックスがさり気なく表示されています。
    この『ギフトの設定』は、ほしい物リストを公開している人ではなく、贈り主側の個人情報が漏洩するリスクがあります。
    ※ギフトのチェックが入っていると・・・商品と一緒に、「贈り主」の名前、住所が明記された納品書がご丁寧に届けられてしまいます。
  3. お届け先住所の選択
    この画面は、カートに入れた後に注文へと進んだ時の画面の1つになります。
    ここでは、アカウント住所設定の氏名(実際に宅急便で受取る時の名前で、ほしい物リストの設定にある受取人名とは別)と、住所設定のうち都道府県が表示されます。
    どの県に住んでいるのかすら公開したくない人は要注意です。
  4. 注文内容を確認・変更する
    注文内容を確認する最後の画面になりますが、お届け先住所の選択の時と同じく、都道府県までが公開されます。
  5. 注文確定後
    注文確定後の画面では、アカウント住所設定の氏名(実際に宅急便で受取る時の名前で、ほしい物リストの設定にある受取人名とは別)が表示されます。
  6. 注文の詳細
    注文確定後の画面から、「注文詳細を見る」のリンクを押下する事で遷移する画面の1つです。(アカウントサービスからも同様に遷移可能です)
    ここでも都道府県の情報まで表示されます。
  7. 領収書
    注文確定後の画面の「領収書の印刷」もしくは注文の詳細画面の「領収書/購入明細書」から表示する事が出来る画面です。
    この画面に遷移する元の画面同様、都道府県まで表示されます。
  8. 注文確認メール
    注文確定後に送信されるメールになります。ここではお届け先に関する情報は何も記載がありませんでした。
  9. 配送状況の確認
    注文の詳細画面の「配送状況の確認」から遷移する事が出来る画面です。
    今まで頑なに都道府県までしか表示されていませんでしたが、ここから市区町村までが表示対象になります。
    完全な住所が公開されている訳ではありませんが、市までが表示されると、住所バレも時間の問題では・・・と思ってしまいます。
    それに、荷物のお問い合わせ番号の記載があり、嫌な予感しかしません。
  10. 荷物お問合わせ
    配送状況の確認画面で得られた、お問い合わせ番号を元に、配送業者のHPで荷物の配送状況を見ることが出来ます。
    ここでは、何と最寄りの配送センターまでシッカリ表示されてしまいますので、市区町村より更に細いところまでがバレてしまいます。
    (配送センターの配達エリアから限定される恐れがあります。)

仮名やブログサイト名で受け取る為に

今回の検証に当たっては、氏名を「日々記事」として登録した為、「日々記事」として荷物を受け取る必要がありますが、そんな事が可能なのでしょうか。

まず荷物の到着までに1つだけしておきたいことがあります。

臨時表札の追加

集合住宅であれば、集合ポストの表札部分へ臨時表札の追加をしておきます。集合ポストへの追加が嫌であれば、ドア部分への追加でも構いません。

仮名やブログサイト名の受取人が確かにこの場所に存在しているという事を、配達業者がひと目でわかるように配慮します。

不在通知が入っていた!

臨時表札を追加せずに届くかは検証していないので、わかりかねますが、臨時表札を出していたところ、不在通知(配達当日は仕事で不在だった為)が郵便受けに入っていました。

宅急便の送り状公開

Amazonで買い手側から見た場合のギフト送り先の住所は、(プライバシー保護のため、お届け先はすべて表示できません)となっていましたが、実際に届いた荷物にはどのように表示されているのか、送り状を公開します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。完全に住居が特定できる情報が、Amazonおよび配送業者の荷物お問合わせからわかってしまう訳ではありませんが、住んでいるエリアがおおよそでも特定が出来てしまうという事が判明しました。

確かに住所がバレている訳では無いので、「住所を知られずに・・・」という表現として使っているのは強ち間違いではありませんが、住んでいるエリアまでは特定される可能性があるという事実は知っておいた方が良いかと思います。(わざわざ荷物お問合わせ番号で調べるかどうかという話です。)

ネットではいかに都合の良い部分だけにスコープが当てられて独り歩きしているのかというのがよく分かる事例だったと思います。

実際にリストを公開している方、これから公開を検討されている方の参考になれば幸いです。

今回も最後までお読みいただき有難うございました。

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